「「若いうちの失敗は、武器になる」——16回の引越しと転職を経て見えた未来」

SNSで成功者の姿が見える今の時代。若い世代の中には、「自分には才能がない」「どうせ勝てない」と早い段階で諦めてしまう人も多いように感じます。

でも、本当にそうでしょうか?

私はこれまで、16回の引越しと、多くの職を経験しながら人生を歩んできました。

正直、決してスマートなキャリアではありませんでしたが、それでも今、心から思うのは

「若いうちにたくさん挑戦しておいてよかった」ということです。

ここでは、そんな私の経験から得た学びを3つの視点でお話しします。


1. 若い時期は「失敗するための時間」がある

20代の頃、私はスポーツインストラクターとして働いたあと、パン屋や居酒屋、立ち飲み屋の店長など、いろいろな仕事を経験しました。

アルバイト生活も1年半以上続けましたが、当時は「生活できるならOK」と思っていました。

今思えば、生活のために働きながらも、自分の進みたい道を探していたのだと思います。

経理の仕事に就くために簿記の勉強をし、不動産の事務、営業、経理とキャリアを変えながら、最終的には独立。海外に出てみたいと、イタリアに2ヶ月行ったこともあります。

もしこれらの経験を、40代になった今からやろうとしても、正直厳しいです。

家族もいて、最低限の収入も必要で、体力だって20代の頃とは違います。
でも、20代なら失敗しても取り戻せるし、アルバイトでも生活できる。

つまり、若さは「自由に失敗できる特権」**なんです。


2. 「やってみないと向いてるかどうかはわからない」

子どもの頃は、学校の先生や歌手など限られた職業しか知らず、夢を描くにも現実味がなかった。
でも今の若者はSNSなどで、圧倒的な才能や成功者の姿を早くから見てしまう。
すると、「自分には無理」と諦めてしまいやすいのです。

でも、実際にやってみないと、自分がその世界でどう感じるのか、どこまでできるのかなんてわかりません。
私も最初にやった仕事が一生続くとは思っていませんでしたし、思った以上に向いていなかったこともたくさんあります。
それでも、やってみたからこそ、「これは違う」「こっちは合ってるかも」と選び直すことができたんです。

若いうちにいろんな仕事や場所を経験しておけば、それが将来の選択肢を増やす「材料」になります。
迷ってもいい。動きながら、自分に合うものを見つけていく。
それが、自分らしいキャリアのつくり方だと思います。


3. お金よりも、「納得感のある時間の使い方」が財産になる

私が一貫して大事にしてきたのは、「納得できる時間の使い方をしたかどうか」です。
もちろん、生活やお金は大事です。でも、お金よりも「自分が納得できる選択をしてきたかどうか」が、後々の人生の満足度を大きく左右します。

20代の頃、年収は高くなかったけれど、自分の時間を使って学び、経験し、たくさんの挑戦を重ねてきました。その積み重ねが、今の自由な働き方や価値観につながっています。

40代になった今、「もう一度ゼロからやれ」と言われたら、たぶん無理です。
でも、若い時に時間をかけてチャレンジしてきたからこそ、今の土台があります。


最後に

「やりたいことが見つからない」「失敗したらどうしよう」と悩むこともあると思います。
でも、若いうちは悩みながらでも、前に進む価値があります。
お金も成功も、あとからついてくることがあります。でも、時間は取り戻せません。

だからこそ、今この瞬間の選択を、自分の納得いくかたちで積み重ねていってください。
その先にある未来は、必ずあなた自身のものになります。

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