経理で独立?実務を武器に独立する選択肢

経理で独立して仕事をしていると話すと、珍しいと思われることが多いです。

税理士さんや公認会計士さんなど、いわゆる士業で独立される方は多くいらっしゃいますが、「経理」という立場で独立して仕事をしている人は、それほど多くありません。

実際に2021年8月に独立ときも、「経理って独立できるんですね?」と言われました。

その理由の一つは「どうやって仕事を取るのか」という点ではないでしょうか。

資格としては日商簿記などがありますが、士業のように「独占業務」があるわけではありません。その分、営業力が必要になります。

経理は特に営業が苦手な方も多く、ここが大きなハードルになることも多いでしょう。

とはいえ、今は働き方が多様化しています。

営業職やエンジニアのように、フリーランスとして活躍する人が増えていますし、経理もやり方次第で十分に独立していける仕事です。

 

 

 

経理だからこその強み

経理で独立して感じる大きな強みは「実務をしっかり手を動かしてきた経験」です。

もちろん税理士や会計士の方は俯瞰的に数字をみる力を持っており、経営のアドバイスをする立場でもあります。

一方、経理は実際に現場に入り込み、日々の業務や資金の流れを具体的に理解している点が特徴です。

ただ仕訳や決算書を作るだけではなく、「数字を通じて事業をどう伸ばすか」を社長と一緒に考えられるのが経理の価値だと思います。

また、経理は業務の部分最適だけでなく、全体最適を考えることが求められます。

一部だけ改善しても本当の意味で効率化はできません。現場を知り、全体を見渡し、必要な改善を提案できることは、他にはない強みだと感じています。

さらに独立した立場だからこそ「外からの客観的な視点」も合わせ持つことができます。

中のことを深く理解しながら、外部のアドバイザーとしての視点を持てる。この2つの視点が経理の価値をより高めていると思います。

 

経理の仕事で一番大切な「信頼」

経理の仕事で大事になるのでは、スキルよりも「信頼」です。

経理はお金を扱う仕事。

会社の資金繰りはもちろん、ときには社長の個人資産にまで関わることもあります。

どれだけスキルがあっても、信頼されなければ任せてもらうことはできません。

特に一人社長や中小企業では、経理が社長にとって一番身近なパートナーになります。
だからこそ、誠実さや真面目さといった「人間力」が何よりも重要です。

これはどの仕事にも共通することかもしれませんが、経理というお金を扱う立場では特に強く求められる部分だと思っています。

 

経理で独立を目指すなら

独立を目指すのは経理に限らずどんな仕事でも同じですが、まず大前提として「一つのスキルをしっかり磨くこと」が必要です。

単に仕訳が丁寧にできるとか、決算書を作れるだけではなく、そのスキルがどのように経営に直結するのかまで考えられるようになることが大切です。

経理なら「数字をもとに経営判断を支える力」を磨くことが強みになります。

もう一つ重要なのは「営業力」です。

私自身もブログやSNS、YouTubeなどで情報発信を続けてきました。

経理の方は営業が苦手な方が多い印象ですが、だからこそ発信を通じて仕事を知ってもらう努力が必要だと思います。

この2つをしっかり整えたうえで、焦らず時間をかけて基盤を築くことが大事です。
私自身、独立までに4年かかりました。

時間がかかるものだと理解して、一歩ずつ積み上げていってもらえたらと思います。

独立に関するご相談や個別のコンサルティングも行っておりますので、ご興味がある方はぜひこちらからお問い合わせください。

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