②.法人化

法人設立はここから始める!法人の作り方セミナー2~なぜ法人を作るのか?目的を明確にしよう~

 

こんにちは!手元にお金を残す「超経理」の新井です。

今日は「法人設立はここから始める!法人の作り方セミナー」第2回目です!(前回記事はこちら

あなたが法人を作る目的は何ですか?

Step1、「法人を作る目的」についてのお話です。

いきなりですが、ここで質問です。

「皆さんは、どういった目的で法人設立を考えていますか?」

法人の設立には、もちろん色んな目的があると思います。

中には、「社長になりたいから会社を作る!」や、「会社の方がかっこいい!」という理由で法人を作る方もいらっしゃいますが、果たしてこれでいいのでしょうか?

法人を作る目的がしっかり定まっていないと、上手く成果につなげられないことがあります。

なぜ法人を作るのか。

その目的をしっかり確認していきましょう!

この3パターンに当てはまったら法人を作ろう!

法人を作ることは本当に必要でしょうか?

取引や採用の観点から法人を作る必要性がある場合。

利益500万円を超える場合。

売上1,000万円を超える場合。

この3つに当てはまったら法人を作ることをオススメします!

 

一つ目の、必要性がある場合。

これは顧客獲得や取引、従業員の採用のために必要な場合です。個人事業主よりも、やはり法人の方が信頼度は高いです。

 

二つ目の、利益500万円を超える場合。

これは税金が変わるポイントです。500万円を超えると、法人を作った方が節税メリットが大きくなります。

上のグラフを見ると、会社を作った場合は利益500万を境目に個人よりも税金が低くなっていますね。つまり、利益500万円を超えるタイミングで法人を作る方が、節税は大きくなります。

 

三つ目の、売上1,000万円を超える場合。

これは、売上1,000万円を超えると消費税の納付が必要になるためです。

消費税は、基本的に2年前の売上で納付するかどうか判断します。

2年前の売上が1,000万を超えていた場合、2年後に消費税を納める必要があります。

これがどのように節税になっていくかというと、

例えば、個人事業主の時、2018年の売上が1,000万円を超えたとします。その場合、2019年に法人を設立します!

すると、会社が始まったのは2019年ですので、そこからゼロスタートとなり、2020年は消費税を納めなくてよいのです。

消費税を納めるのは1回だけなので、売上の状況を把握し、事前にタイミングを調べることも大切です。

法人設立のメリット・デメリット

法人の設立には、メリットとデメリットがあります。

メリットは、

1.自分の給料が経費になる(個人事業主は給料を経費にできない)

2.社会保険へ加入できる

3.出張手当が経費になる

4.社宅制度が利用できる

5.生命保険に加入も経費として落とせる

 

デメリットは、

1.設立費用がかかる(約30万円)

2.赤字でも税金を払う(7万円くらい)

3.資本金が必要

4.移転費用がかかる

5.経理処理が複雑

といったことが挙げられます。

ひとり社長にオススメなのは合同会社!

会社の種類には、4種類あります。

合名会社、合資会社はレアケースなので、株式会社と合同会社をメインに説明します。

 

株式会社とは?

株式会社は、株主が出資して作ります。その会社で出た利益を株主に配当として返すのが、基本的な株式会社の考えです。

 

合同会社とは?

合同会社は、株主と代表が同じで、自分で出資をして自分で配当を得ます。

ひとり社長の場合はこのパターンになると思いますので、あえて株式会社を作るという気持ちがないのであれば、合同会社がオススメです。

合同会社は聞きなれない・・・という方もいらっしゃると思いますが、

2015年からの統計では株式会社も増えていますが、それ以上に合同会社が増えています。また、アップルやアマゾン、西友といった有名な会社も合同会社です。株式会社と合同会社は、そんなに大きな差はないのが現状です。

株式会社と合同会社を作る際の違いは、

設立費用が、株式会社は約24万円。合同会社は約10万円。

任期は、株式会社は10年に1回、約1万円。合同会社の任期はありません。

合同会社のデメリットとしては、まだまだ認知度が低いので、融資を受ける際は株式会社の信用度の方が大きいですが、合同会社でもしっかり事業計画を作り、売上げを伸ばしていけば問題はありません。

また、肩書として絶対に「代表取締役」になりたいという方は、株式会社である必要がありますが、

社名より個人の信用度で勝負するなら、合同会社がオススメです!

 

会社を自分で作る場合と外注する場合のメリット・デメリットも押さえておきましょう。

<自分で作った場合のデメリット>
時間がかかる・調べる必要がある・設立後のサポートがない

<自分で作った場合のメリット>
費用が抑えられる・法人設立の経験ができる

 

<外注する場合のデメリット>
費用がかかる・法人設立の経験ができない

<外注する場合のメリット>
教えてもらえる・時間を取られない・設立後のサポートがある

 

まとめ

ここまでのまとめです!

会社設立の目的
会社を作ることで売上が伸びるなど、メリットがあるなら作りましょう!

株式会社と合同会社の違い
個人の名前で仕事ができるなら、合同会社がオススメ!

自分で作る場合と外注する場合の比較
自分で作るのもアリだけど、早く作りたいなら外注!

 

次回は、法人設立の事前準備についてのお話です。

スムーズに法人設立を行って、あなたの事業を早く拡大するために、新井と一緒に学んでいきましょう!